ということで、今回はVivy -Fluorite Eye’s Song-について紹介します。
あらすじ
2061年。AI技術が飛躍的発達し、人間社会にAIが必要となっているこの世界。人類はAIにあらゆる期待を乗せ、AIはそのすべての期待に応えようとし、失敗。以降、1つのAIに一つの使命が与えられることに。
史上初の自律人型AIとして生み出された存在ヴィヴィ。彼女の使命は、「歌でみんなを幸せにすること。」彼女は、いつかメインステージで心を込めて歌うことを目標に歌い続ける。
ある日、そんなヴィヴィ元に、マツモトと名乗るAIが現れる。彼は、彼女に自身の使命は「ヴィヴィと共に歴史を修正し、100年後に起こるAIと人間との戦争を止めること」と明かす。
果たして、異なる使命を持つ2体のAIの出会いは、どんな未来を描き直すのか。
AIの『歌姫』ヴィヴィの、百年の旅が始まる。
見どころ
この作品の魅力は、ヴィヴィが他のAIや人間たちと出会い、心とは幸せとはについて考えるという点にあると思います。しかしこれだけでは、今まで描かれてきた他のAIをテーマにした作品と何ら変わりません。
では、この作品ならではの魅力とは何なのか。
まず、挙げられるのは歌。この作品を彩る、歌姫AI達の歌はどれも魅力的です。主題歌や挿入歌それぞれに彼女たちの思いが綴られたその歌期待感や切なさなど、様々な感情を揺さぶります。
しかし、僕個人として思うこの物語の最大の魅力は、この世界が僕らの住む現世(現代)の延長線にある気がしてならない点です。
現在、我々の住む世界でもAIの進化には目を見張るものが多く存在します。そしてそんなAIに私たちは、多くの期待を寄せている。仕事が奪われるなんて言い方していますが、それはそこまでの技術進化が訪れるという期待の表れだと思うんです。その結果人類とAIは対立し、戦争する。
この物語は、人の事情によって作り出された物語で、幾分か人の有利な構成になっているような気もしますが実際はどうなっていくのか考えるのも、この作品を見るうえで大事にしたい視点だと思います。
この作品における、人類とAIが戦争する理由は、今までのAIを題材とした作品とは大きく違います。
今までのAIを題材とした作品の多くは、AIのほうが秀でておりバグだらけの不合理である存在である人間を駆除するという構図にあると思います。
しかし本作では、人はAIに依存し自ら思考・行動するのを放棄しAIに頼りきるそんな人類を許容できなくなったAIが新たな人類となるために(人類という立ち位置を確保するために)人類を滅ぼす。という理由で戦争が起こります。
つまり、AIのほうが優れているとかではなく。AIに依存する人類は不必要という判断のもと戦争が起こるのです。
もしかしたら、今、社会で求められているとされるAI人材とは、AIと人類の戦争の火種となる人類なのかもしれませんね。
シリーズ紹介
Vivy -Fluorite Eye’s Song-(原作・アニメ)全13話+総集編1話
Vivy -Fluorite Eye’s Song-(原案小説)全4巻
Vivy -Fluorite Eye’s Song-(漫画)全2巻
まとめ
今回は、Vivy -Fluorite Eye’s Song-について紹介してきました。いかがでしたでしょうか。歌姫AIたちの歌で彩られるヴィヴィの100年の物語ぜひ楽しんでいってください
評価項目 | 点数 | コメント |
ストーリー(内容・テンポ感など) | 20 /20 | 基本2話完結型で見やすくテンポがよくないように無駄がない。 |
メッセージ性(視聴者への影響) | 20/20 | 現代社会の延長性にあるような作品で、とても考えさせられる。 |
登場人物(個性・記号性など) | 20/20 | 人とAIその両方に焦点が与えられモノが理が進んでいく. |
音楽(主題歌・挿入歌など) | 20/20 | 文句なし、最高の歌の数々。 |
社会影響(作品外展開) | 5/20 | 作品終了後イベント展開はあったが、現在はない |
総合(累計得点) | 85/100 |
コメント